こんにちは。
沖縄在住、小6の娘と中学受験に奮闘中の主婦です。
本日は、志望校の一つである「開邦中学校」について書きます。
※今回の記事は、2024年10月現在の情報です。
学校情報や進学実績はホームページや学校案内パンフレット、説明会で聞いた話しや、塾からの入試情報をもとに書いています。
公式に発表されている事実だけでなく、私の印象や感想、主観を含む内容も多くあります。
その点をご理解いただき読んでいただければと思います。
開邦中学校はどんな目的で、いつ開校された?
開邦中学校は、沖縄県南風原町にある「開邦高校」の併設型中高一貫校です。
中高一貫教育で県外難関大学の合格者増を目指す目的で、2016年4月に開校。
開邦高校が、沖縄県の公立高校の中ではトップの進学校であり、中学校が開校したことで、6年間の計画的・継続的な教育活動を展開することが可能となりました。
沖縄県の小学生・中学生の学力は、全国ワーストです。
当時の諸見里教育長(現・興南中高校長)は、
・全国的な傾向を見ても中高一貫教育でないと闘えない。私立には当たり前のように中学もある
・スポーツの世界を見たら分かります。プロ野球選手になりたいのに、高校から野球を始める子はいない。それは勉強でも一緒で、目標を持つことで頑張れる
ということをお話されていました。
開校当初は、1学級しかなく40名募集(男子20名・女子20名)でしたが、2019年に2学級に増え、80名募集(男子40名・女子40名)となっています。
開邦中学校の倍率は?
教育委員会が出願締め切り後に毎年発表している、
「県立中学入学志願状況」の、開邦中学の倍率部分のみを表にまとめてみました。
2016年度~2018年度の3年間は、40名定員。
2019年度~80名定員です。
高い…高すぎる(汗)
実際には追加合格者も出ますので、この数値よりは下がりますが、それでもかなり高い。
80名定員になってからは、550名~630名が毎年受検しているのですが、開邦中学校は、男女別定員ですので、それぞれ男女別で志願倍率を発表していました。
2025年度入試から、男女別定員廃止?!男女の垣根なく合格が出る?
皆さん!ここは2025組にとって、激震の大きな変更点です!
先ほどの倍率の項目で男女別定員で、毎年倍率に差があることを書いたのですが、
2025年度入試から、男女別での定員が廃止されるようです。(県立中4校全部そのよう)
去年までの募集要項には、
「募集定員は、同数を基本とします」
と、毎年記載されていたのですが、今年はその文言が丸っと削除されています!
塾からも、「今年から男女の垣根なく、実力順で合格が出るようです」と話がありました。
開邦中学校は、昨年(2024年度入試)以外は、全て女子の倍率が高い状態でした。
しかし、R4偏差値は、1回目合格者は男子の方が高いです。
(2024年 結果R4偏差値 男子→57・女子→55)
上位層は、男子が多いからで、その上位層男子は、県外私立が第一志望の方も多く、合格しても進学しない方もいるので、昨年は2回目合格者(追加合格)のR4偏差値は、女子の方が高くなっていました。
(追加合格まで入れると 男子→50・女子→51)
さて!!!!
2025年度からの男女の調整をしないという変更が、どう影響してくるのか…
(この件については、出願締め切り後の「県立中学入学志願状況」の発表方法で、記載方法が変更になっているかどうかで確定すると思いますので、発表あり次第追記します)
※2024/11/11に、確定版の令和7年度 沖縄県立中学校入学志願状況が発表されましたが、男女別の表記ではなくなっていました!
ということで、2025年度入試からは、男女の調整はなしです!
(ちなみに、開邦中学校の倍率は、7.46倍でした。高い…)
検査の内容・出願期間・合格通知送付
どんな試験?合格ラインは?
県立中学校は、「受験」ではなく、「受検」の漢字を使います。
私立中学校は4教科を中心とした教科試験ですが、公立中高一貫校では知識を総合して答える「適性検査」を実施するためです。
出題範囲は、小学校の学習範囲に限られています。
開邦中学校は、①適正検査②学校独自検査③志願理由書が実施されます。
後は、当日の検査以外に、小学校からの「調査書」の提出が必要です。
募集要項から抜粋↓↓
- 適性検査Ⅰ(国語・社会の内容を含む問題)(50分)
- 適性検査Ⅱ(算数・理科の内容を含む問題)(50分)
- 学校独自検査(算数分野について開邦中で行う学習活動への適正をみる)(30分)
- 志願理由書(作文形式で6年間の一貫教育で学ぶ意欲及び適正等をみる)(15分)
適正検査はⅠ・Ⅱ各100点満点で、独自検査は60点満点です。
適正検査は小学校の学習範囲からの出題なので、易しい中でも高得点を取らなければならず、
ミスをするのが致命的で、記述が多いです。
問題数が多いので、読解力とスピードが要求されます。
抜かりがないような勉強が必要で、独自算数は難しい問題も出ますので、特化する必要があります。
年によって、合格ラインは違いますが、だいたい、
Ⅰ・Ⅱはそれぞれ80点以上、独自算数は30点くらいあれば合格できる、
と言われています。
ボーダーライン上で、合格者の点数逆転があるので、志願理由書+学校評価で3点~5点ぐらいは影響がある可能性があります。
今年の出願期間
2024年(令和6年)10月28日(月)~11月1日(金)の5日間
(11月1日当日消印有効)
現金書留による「郵送」が原則ですが、直接学校へ持参することもできます。
合格通知はいつ届く?
2025年(令和7年)1月7日(火)までに、郵送(簡易書留)にて通知がくるそうです。
例年は、12月28・29日ぐらいには届いているようですが、
今年は、試験が去年より5日遅いんですよね。(去年は12/2試験)
なので、例年より遅いということはあるかも?年明けるのでしょうか?
欠員補充(追加合格連絡)期間
2025年1月22日(水)に、昭和薬科中学の合格発表があります。
2025年1月28日(火)に、ラ・サール中と久留米附設中の合格発表があります。
ですので、開邦中合格者で入学辞退者が出ますので、欠員補充があります。
追加合格の電話連絡は、2025年(令和7年)1月24日(金)~1月31(金)までの期間で、その期間は、土日でも連絡するとのこと。
総合順位の上位の者から順に入学意志を確認するとのことです!
郵送での合格発表の結果が不合格ではあったものの、得点的に期待できる子どもたちの親は、この期間、気が気じゃないですよね…
開邦中学校を選ぶ「メリット」は?
「授業料」です!
公立中高一貫校は他の公立中学と同様、中学3年間は無償です。
県内私立の年間の費用ですが、
昭和薬科中→学納金585,000円+入学金120,000(別途、PTA会費や給食費)
沖縄尚学中→年間納付金538,530円+入学金120,000円
毎年かかる金額でこれだけ差がでるので、やっぱり公立に行ってくれると、
親としては金銭面ではかなり助かります。
開邦中学校を選ぶ「デメリット」は?
これは、今の時点での私が考える「デメリット」です。
「完全」中高一貫校ではない
厳しい倍率の試験を乗り越えて、レベルの高い子どもたちが入学しているはずです。
「理数科目は中3から高校の内容に入る、先取り学習をおこなう」
「難関大学への進学を意識した発展的な内容を含む、質の高い授業を展開する」
と、パンフレットにも記載されていますが、高校生になると、県内の中学校から入学してくるいわゆる外進生と、同じクラスになります。
開邦中の説明会で、
【高校生になると、内・外混合クラスの5クラス編成になる】
という話でした。
これって、中学からの入学組がペースダウンにならないのか?
それとも、高校から進学組に無理をさせて付いてこさせるのか?
進度が速い理数科目だけは、別クラスにしてるとか?
開邦中学・高校の在校生の親御さん!これを見てたら教えてほしいです^^;
県内私立で、高校からの入学者がいる「沖縄尚学」と「興南高校」に関しては、
学力レベル別でコースが分れていたり、中学入学者と高校入学者で設置コースが違います。
まだ工事中でプレハブ校舎→給食開始はいつ?
新校舎の完成予定、どんどんズレて遅くなっています。
2020年に工事が開始した当初は、「2024年4月までにすべての校舎の建て替えが完了する見通し」と発表されていましたが、
2025年度の学校案内パンフレットには、2025年3月完成予定となっています。
が!説明会では、それも延びて、2025年6月完成予定と言っていました。
新校舎完成後、もろもろ整備して、2025年10月から中学生は給食がスタートできるように調整するそうです。
給食大事!毎日弁当作るのはキツいので、給食お願いします!
まとめ
以上、開邦中学校についてかいてきました。
定員が80名と狭き門ではありますが、レベルの高い生徒たちで切磋琢磨できる環境。
ぜひ通わせたいですね!
今年は、夏期講座期間に、あの「鉄緑会」の講師を招いて講座を実施したそうです。(球陽と合同で)
娘にも頑張ってほしい!
がんばれ!中学受験生!
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